日通総研・荷動き指数▼7~9月、プラス5に アベノミクスで急回復 
2013年07月04日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
日通総合研究所(本社・東京、横山敬一郎社長)によると、7~9月の荷主企業の出荷量動向を示す「荷動き指数」(速報値)は4~6月実績から13ポイント上昇のプラス5。荷動きが急回復する見通しだ。
一般機械など11業種プラス
「輸出増加が国内生産に波及した結果では。アベノミクス効果がようやく荷動きに表れているようだ」(佐藤信洋経済研究部担当部長)。
4~6月の実績値は、見通しから6ポイント上昇のマイナス8。7~9月は、荷動きが前年に比べ「増加」の予想が全業種平均で25%。「横ばい」は55%、「減少」は20%。「増加」の割合が「減少」を5ポイント上回った。
「一般機械」「輸送用機械」「生産・消費財卸」など11業種でプラス。4~6月に比べ「食料品・飲料」「化学・プラスチック」など6業種の指数がマイナスを脱した。
「増加」の割合は、「精密機械」で16ポイント、「木材・家具」で13ポイント、「輸送用機械」「消費財卸」で10ポイント増加。「電気機械」は指数のマイナス幅が14ポイント改善する。
「調査対象は経営者以上に見方が慎重な物流担当者。荷主の方向性が回復傾向に変わったといえる」(佐藤担当部長)。
調査は6月初旬。製造・卸売業900社の回答を集約。(水谷 周平)