BOXチャーター連続輸送を一括手配▼4月からサービス開始 
2014年03月17日輸送経済
特積み15社が販売する「JITBOXチャーター便」(=JBC便)の運営会社ボックスチャーター(本社・東京、阿部珠樹社長)は4月から、往復や巡回といった連続する輸送を一括手配できる「往復・巡回サービス」を開始する。
「往復」「巡回」の2つのサービスを用意。往復サービスは、A地点からB地点へ荷物を発送する際、復路輸送の集荷も一括で依頼できる。
巡回サービスは、全国規模のイベント展示など巡回輸送が必要な荷物に対応。最初の発送依頼時に一括で複数の輸送を手配できる。最初の発送日から最終配達指定日までの期間は30日間に限定。4回の輸送まで対応する。往復、巡回ともに1回につき5本までの集荷依頼が可能だ。
これまで顧客は連続する輸送が必要な際、その都度、集荷を依頼しなければならなかった。サービス開始により、「顧客が逐一集荷依頼する手間や煩わしさを省くことが可能になる。販売各社も顧客に分かりやすく営業することができる」(阿部社長)。
ウェブで一括輸送行程照会
まずは、販売各社を結ぶJBC便の基幹システムでサービスを開始。7月からは、ウェブ上で発注可能なシステム「WebJITBOX」に同サービスの専用メニューを追加。顧客が直接、一括手配できるようになる。発着地、集荷指定日など依頼内容もウェブ上で指示できる。
複数件の荷物を輸送する場合、1件の伝票番号を入力するだけで全件の輸送行程を照会できる問い合わせ機能も7月に始める。
イベント出展企業のほか、販促品や展示用のじゅう器といったイベント関連の設備、パソコンをレンタルする業者などを対象に、利用の提案を進めていく方針。「発送本数増加に向けた施策の1つとして取り組んでいきたい」(同)。
JBC便の発送本数は昨年8月以降、前年同月比10~20%増の高水準で推移。1、2月も2割以上の増加を達成。年度全体の実績についても、阿部社長は「2桁増となる見通し」と話す。(水谷 周平)