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日本郵便▼三越伊勢丹 カタログ通販の新会社 配送はゆうパックで 

2014年04月30日

輸送経済

 日本郵便(=JP、本社・東京、髙橋亨社長)と三越伊勢丹ホールディングス(本社・東京、大西洋社長)は1日、両社グループが共同出資して、総合カタログ通販会社「JP三越マーチャンダイジング」(同、武富靖直社長)を設立した。
 通販向けの既存のカタログに加え、新会社が新たに発行するカタログを通じ、三越伊勢丹グループのバイヤーが選んだ商品を全国約2万局の郵便局とネットショップで販売。配送は「ゆうパック」が担う。新会社は資本金5000万円。日本郵便子会社が60%、三越伊勢丹HDが40%を出資。従業員は日本郵便、三越伊勢丹HD両社の子会社から出向・転籍する。

郵便分野以外での収益力を

 日本郵便と三越伊勢丹HDの通販の合計売上高は平成26年度、1070億円の見込み。新会社設立で1100億円に押し上げ、5年後には1319億円を達成する。
 「伝統的な郵便業務に加え、不動産や物販といった新しい分野をどう展開するかが課題だった」と高橋日本郵便社長。日本郵便のネットワークと三越伊勢丹の商品力を融合し、物販分野で収益力強化を図る。大西社長は通販のてこ入れで「顧客との接点が拡大できる」とした。
 新カタログ「JPセレクト」創刊号は「誕生祭」と称し約180万部を発行。40代以上をメーンターゲットに据え、6月末までに3億円を売り上げる計画。(松井 悠)