東北の物流▼東日本大震災から3年、現状を追う 
2014年05月19日【 物流ウィークリー http://www.weekly-net.co.jp/ 】
東北への荷物はあるが、採算が取れないなら車は出せない――そのような声を関東の事業者から聞く。〝行きたいけど行けない〟という葛藤は、事業者の心に今なお存在しているようだ。東日本大震災から丸3年が経とうとしている今、東北の物流がどのようになっているのか、改めて検証してみたい。
東北から関東への上り便は、安倍政権発足後の円安で輸出が好調だという。A社は人件費の安い東北で生産を行い、それらを関東まで陸送し輸出することで、既存顧客の貨物量は震災以前に比べ伸びてきていると実感している。しかし、人材不足に加え、高齢化に伴う長距離ドライバーの減少も大きく影響し、車両手配が困難な状況であるのが現実だ。