建築文化保存機構▼建築模型の保存・公開事業を開始 
2015年02月03日寺田倉庫株式会社は、設計事務所が作成した建築模型を保管する専用施設「建築倉庫」を天王洲アイル(品川区)に整備する。事業を行うのは寺田倉庫が建築家有志らとともに設立した一般財団法人建築文化保存機構。
財団の活動の柱となるのは、建築模型などの建築文化資料の保存のために整備された「建築倉庫」の運営。多くの設計事務所は増え続ける模型の保管先に苦慮しており、郊外のトランクルームやコンテナなどを借りても、次々と製作する模型で溢れているのが現状である。 保管した模型は単に収蔵するだけでなく一般に公開する。また、図録にまとめて出版し、建築模型を収蔵している世界の美術館と連携し、コレクションとなるような働きかけを行う。
1月30日には財団発足を記念したキックオフイベントとして、建築倉庫に興味のあるユーザーへ説明を兼ねてシンポジウムを開催した。「記憶の継承」をテーマとし、北山恒氏、坂茂氏、古市徹雄氏、三宅理一氏、山本理顕氏などの建築家が登壇した。