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DHLサプライチェーン▼オランダの倉庫でスマートグラス活用試験に成功 

2015年02月03日

DHLサプライチェーンは1月26日、オランダの倉庫でスマートグラスとAR(拡張現実)のパイロットプロジェクトに成功したと発表した。

DHLの顧客であるリコー社とウェアラブルコンピューティングによるソリューションを専門とするUbimax社と提携し、倉庫作業での「ビジョンピッキング」実施のためにパイロットプロジェクトの技術を用いた。

ピッキング作業の迅速化とピッキングミスの削減を実現するために、スマートグラスに表示される画像をもとに従業員に作業指示が出される。

このパイロットプロジェクトにより、ARが物流に付加価値を与えることを明示し、ピッキング作業効率が25%向上するという結果が得られた。

パイロットプロジェクトの目的は、この技術の利益と限界に関する洞察を得ることで、3週間にわたり、ベルヘン・オプ・ゾームに位置する倉庫内従業員がGoogle GlassやVuzixM100などのヘッドマウントディスプレイを装着した。

このディスプレイには、通路や製品保管場所と数量を含むピッキング作業情報が表示される。計10名のピッキング作業員がこの装置を使用し、与えられた時間内に2万品目以上をピッキングし、9000件の注文を完了させた。

結果として、より迅速かつミスなく作業を行うことができた。現在、DHLとリコー社は、このソリューションの展開に向けて共同評価を行っている。

DHLレンドリサーチチームは、2014年6月にベストプラクティスと今後期待される活用例を紹介した「物流における拡張現実(Augmented Reality in Logistics)」という報告書を発行した。

倉庫作業でのビジョンピッキングに加え、報告書では輸配送作業やラストワンマイル配送と付加価値サービス業務でのARを活用した改善策も示唆するもの。

近い将来に向けて、DHLはさらなる領域でARの経済的実現可能性を模索し、なお一層パートナーとの協力を積極的に推進していくとしている。

【 LNEWS http://lnews.jp 】