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竹中工務店▼NEDOプロジェクトで共同開発した「ECMセメント」を建築物の躯体に適用 

2015年06月20日

竹中工務店は、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクトを通じて共同開発した「ECM(エネルギー・CO2・ミニマム)セメント」を、日本で初めて建築物の躯体に適用した。

ECMセメントは鉄鋼製造の副産物である高炉スラグを大量に混合したセメントで、このセメントを使用したコンクリートを使用することで、材料由来のCO2排出量において6割以上の削減を実現した。同コンクリートの実用化に当たり、一般財団法人日本総合試験所による建築技術認証を取得している。

コンクリートの主要な材料であるセメントは、製造時に石灰石などの原料を高温で焼成するため、多くのエネルギーを必要とするほか、大量のCO2が発生する。セメントの製造にかかるCO2排出量は我が国全体の3%強を占めている。ECMセメントは、セメントの6~7割を、鉄鋼製造の副産物である高炉スラグの微粉末に置き換えることで、材料製造時のエネルギー消費量とCO2排出量を大幅に削減できる。

竹中工務店では、今後は環境負荷の低減や建物のライフサイクルCO2の削減に向けた取り組みの一環として、社会に貢献するために同セメントの適用を推進していくと発表した。