阪急阪神HDグループ▼シンガポールに9階建て物流倉庫建設 
2015年07月18日阪急阪神ホールディンググループは7月1日、阪急電鉄と阪神電気鉄道が設立した阪急阪神プロパティーズシンガポールにより、シンガポール西部地区に新たに物流倉庫を建設すると発表した。
6月にシンガポール政府から土地使用の許可を得て、今秋に着工、2017年春ごろからの運営開始を予定している。
立地は市内や既存の港湾地区からのアクセスに優れ、マレーシア第2連絡橋も至近。また、シンガポール政府が2027年を目途に整備を進めるトゥアス(Tuas)新港にも近く、周辺エリアの中でも物流拠点として高い競争力を有している。
高い生産性を実現するため、上層階にVNAラックシステムの導入を予定しているほか、低層階には空調フロアを設置し、冷蔵設備の導入も可能な設計とすることで、電子部品、医療・ヘルスケア機器、医薬品、リテール系商品、eコマース商品などを中心に、多様な顧客のより高度な物流ニーズに対応できる仕様としている。
医療機器物流管理基準GDPMDSをはじめ、各種品質システムを通じて一貫した高品質物流を提供する。
このプロジェクトは、国際物流ネットワークのハブとして高い優位性を持つシンガポールで、グループ最大規模の物流倉庫を建設・保有、同国内外で物流業務を担う現地法人「阪急阪神エクスプレスシンガポール」が主要テナントとして入居し、顧客ニーズに応じた高機能で高品質のロジスティクスサービスを提供する。
国際輸送事業では、この倉庫をアセアン地域でのハブと位置づけるとともに、チャンギ国際空港に隣接する既存倉庫(賃貸物件)とあわせて、国際輸送事業でのロジスティクスビジネスの規模と業容を飛躍的に拡充し、加速度的に増加が見込まれるアセアン域内物流需要に対応する。
不動産事業では、この倉庫が現在インドネシアで建設中の物流倉庫に続き、アセアン地域でグループが保有する2件目物流倉庫となる。これらのプロジェクトを通して情報収集・事業機会探索とノウハウ蓄積を進め、海外展開のさらなる推進を目指す。
■施設概要
所在地:JALAN BUROH(ジャランブロー)
敷地面積:約1万9200m2
延床面積:約4万8000m2(RC造9階建て)
着工:2015年秋
竣工予定:2017年春
建設費:約6500万シンガポールドル
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