DHLサプライチェーン▼日本で無人搬送車(AGV)導入 
2015年10月04日DHLサプライチェーンは9月29日、倉庫内の荷物運搬の効率化によるコスト削減のため、日本の倉庫に初めて無人搬送車(AGV)を導入したと発表した。
AGVは、製造現場で原材料や製品などの運搬に広く使用されているが、物流企業では依然として人手による作業が多く、AGVの導入は進んでいない。同社は、AGV導入効果を検証した上で、今後の導入台数の増加を検討していく。
導入したAGVは豊田自動織機製の「キーカート」で、7月に導入後、試運転を経て、8月中旬から稼働している
定格荷重100kg(けん引質量500kg)、最高分速50mの性能を持つ本AGVは、倉庫内のピッキングエリアと梱包・出荷エリア間の荷物運搬に使用し、作業効率の向上により一日あたりの出荷量が増加しただけでなく、省力化にも貢献している。
効果は年間約785時間に相当し、繁忙期ではさらなる効果が見込まれている。
今月実施予定の倉庫内レイアウト変更に伴い、AGVの停車場の追加設置や返品物流業務への展開などの改善活動を推し進めるとともに、詳細な改善効果を評価した上でAGVの追加導入を検討する。
また、作業効率と顧客満足度のさらなる向上を目指し、すでに物流業界で使用されているウェアラブルデバイスなどの最先端テクノロジーについても、積極的に検討・採用を進めていく。
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