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アスクル▼ロボット導入の「ASKUL Logi PARK横浜」、5月稼働 

2016年05月02日

アスクルは4月21日、業容の拡大に伴い増え続ける出荷量に対応するため、現在稼動中の「横浜センター」を移転拡充し、5月に「ASKUL Logi PARK横浜」(ALP横浜)を稼動すると発表した。

既存センターに比べ、延床面積で約2倍、出荷能力も約2倍に増強となる。

アスクルの既存7物流センターで培った設計・運営ノウハウを活かしつつ最先端のマテハン設備を導入し生産性を向上した。

1年以内を目処にピッキングロボットの導入を予定しており、自動化・省人化の点で最先端の物流センターとなる。

アスクルの法人向けサービス「ASKUL(アスクル)」と、一般消費者向けインターネット通販サービスの「LOHACO(ロハコ)」双方の物流を担う。

コンセプトは、eコマース市場が飛躍的に成長する一方、生産年齢人口は減少しており、eコマースの物流を支える「生産性の向上」と「働き手の確保」はますます重要となっていること、さらに物流センターで働くスタッフの定着率の向上が重要な課題となっている。

設備・システムを高度自動化させることで省人化、省力化を実現し、少ない人員でも24時間稼動できる物流センターを目指している。スタッフに「長く、気持ちよく働いてほしい」という想いを職場作りの基本方針とし、空調の整備や食堂の設置など労働環境の改善を進めている。

一般的な通信販売での物流センター業務は、概ね「商品入荷」→「棚入」→「ピッキング」→「梱包」→「配送仕分」の工程に分かれる。アスクルでは、物流センターの生産性を向上させるために各業務の自動化を推し進めてきたが、「ピッキング」と「梱包」の工程は人手によるところが多いのが現状。

ピッキング工程に焦点を当て、商品が自動的にスタッフの手元に流れてくる「取りに行かない」「歩行ゼロ」のピッキングを実現した。これにより、あらかじめ定められた位置でのピッキング業務が可能となり、当該工程での出荷能力が最大5倍程度に増強、より少ないスタッフでのピッキングが可能となっている。

現在、ASKUL Logi PARK首都圏(ALP首都圏)のピッキング工程へ小規模にロボットを導入しているが、1年以内を目処にALP横浜の広範囲なピッキング工程にロボット導入を進め、更なる省人化を推進する計画だ。

梱包工程では、大きいサイズの段ボール箱に対応した自動梱包機をALP首都圏および大阪DMCへ導入し梱包工程での自動化を進めてきたが、ALP横浜では、中・小サイズの段ボール箱に対応できる自動製封函機を導入する等、梱包業務の自動化を更に推進する。

商品と段ボール箱のミスマッチによる商品破損や過剰緩衝など梱包品質面での改善が期待できる。

労働環境の改善と働きやすい職場作りでは、働きやすい職場づくりの一環として7月末までにALP横浜内に厨房設備と食堂を設置する。

横浜市内で食堂運営の実績をもつ「誠」に食堂運営を業務委託し、栄養価やカロリーに配慮した暖かい昼食メニューを毎日複数・日替わりで用意する。

スタッフと一緒に働きやすい職場作りを進める事を目的に、1年間の昼食無償提供を試行する。

スタッフの定着率、付随する生産性などの効果を確認しながら、昼食無償提供の延長を検討していく。

■施設の概要
名称:ASKUL Logi PARK横浜
所在地:神奈川県横浜市鶴見区生麦2-4-6
敷地面積:約2万5500m2
延床面積:約5万m2
建物階数:地上5階建(全棟賃借)
トラックバース:88バース(各階計)
投資額:約40億円

 【 LNEWS http://lnews.jp 】