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鹿島▼ドローンによるレーザー測量を実用化 

2016年07月04日

鹿島は、測量機器とソフトウェアを提供するニコン・トリンブル、三次元計測等を手掛けるルーチェサーチと共同で、大分川ダム建設工事においてドローンによるレーザー測量を行い、高密度・高精度な測量結果を確認した。これまでドローンによる写真測量はダム工事や造成工事で実績があるが、レーザー測量の実用化は日本で初めて。

従来の測量は、光波測量器やGNSS測量器が一般的だったが、近年では、高精度に測量が可能で三次元図面を出力できる3Dレーザー測量が普及してきた。また簡易に扱えるドローンを用いた写真測量も増えてきたことから、鹿島ではその精度を高め、大型造成工事等に適用してきた。

大分川ダム建設工事においても、ダム堤体盛立・原石山工事の土量管理等にドローン写真測量を行っていたが、この方法では高低差のある複雑な地形や、樹木伐採前の湛水予定池内の地形において、精度の高い測量データを得ることが難しく、課題となっていたそこで鹿島ではドローンによるレーザー測量に着目し、ニコン・トリンブル、ルーチェサーチと共同で開発を進め、このたび大分川ダム堤体で計測を実施し、高密度・高精度のデータを得ることに成功した。

当現場においては、さらにドローンレーザー測量の精度を高めて、出来形管理等にも適用していく予定。今後、ドローンによるレーザー測量と写真測量を適宜使い分けることにより、工期・コスト面で最適化を図っていく。また、急斜面のような人が立ち入ることが困難な場所の事前測量や、短時間で高精度のデータ取得が求められる土木工事等により安価に適用できるよう、開発を進めていく方針。