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日立▼物流施設のピッキング向け産業用ロボット自律走行装置を販売 

2016年10月19日

日立製作所と日立プラントメカニクスは10月11日、専用レールや移動ガイドが無くても、産業用ロボットを自律的かつ高精度に走行させることが可能な産業用ロボット自律走行装置「HiMoveRO(ハイモベロ)」を開発し、販売開始した。

「HiMoveRO」は、固定して使用されることが多い産業用ロボットを自律走行させることで作業範囲を広げ、1台で複数の作業を行えるため、生産性の向上が図れるとともに、生産・物流現場の頻繁なレイアウト変更にも柔軟かつ迅速に対応できる。

開発にあたって、カワダロボティクス製双腕ロボット「NEXTAGE」を搭載し、「HiMoveRO」の動作性能を確認した。

日立と日立プラントメカニクスは、「HiMoveRO」に搭載する産業用ロボットの選定や仕様決定を含めたシステムインテグレーションから設計、調達、製造、導入、アフターサービスまでを一括で対応し、主に医薬品、電子・半導体工場の生産ラインや物流施設のピッキングラインなどに向けて積極的に販売していくとしている。

なお「HiMoveRO」は、「走行レールやガイドを設置せずに移動でき、現場のレイアウト変更にも柔軟かつ迅速に対応」、「レーザー距離センサーによる移動精度の向上」、「クリーンルーム対応」、「走行ルート上を自律移動する安心・安全設計」を特徴としている。

■「HiMoveRO」仕様
走行方式:2輪速度差方式
走行速度:1.8km/h(最大3.6km/h*2)
誘導方式:地図生成・位置認識方式
停止精度:±10mm以内
走行パターン:前進・後退・カーブ走行・スピンターン
充電方式:バッテリー手動交換
バッテリー:鉛バッテリー
通信方式:無線通信
使用環境条件:一般屋内環境(温度0~40℃、湿度20~80%、結露が発生しない場所)
オプション:アウトリガー(ロボット揺れ防止機能)、クリーンルーム対応

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