DHLサプライチェーン▼最先端の自律型移動ロボット、倉庫業務に導入 
2017年08月17日DHLサプライチェーンは8月15日、バルチラ(Wartsila)社と共に、フェッチ・ロボティクス(Fetch Robotics)社の移動ロボットを活用した実証実験に成功したと発表した。
実証実験は、オランダのカンペン市にあるバルチラ社の中央物流センターで実施。この物流センターは、受注から顧客配送までバルチラ社の保守部品物流を担っており、DHLはバルチラ社のパートナーとして倉庫業務を運営している。
実験で採用した移動ロボットは、二地点間の資材運搬を支援する。
複雑なプログラミングが必要なく、短時間でバルチラ社の庫内作業フローの設定と変更が可能な作りになっており、日々変化する現場の環境に対応することができる。
現場スタッフは、タッチ画面からボタン一つでロボットを操作することができる。
自律型移動ロボットは、最大78kgまで積載可能で、時速7.2kmで走行する。連続稼働時間は9時間で、自律的に充電器まで移動する。
知能ロボットは、自らの位置や周囲の状況を認識し、移動障害物と静止障害物を区別して回避することができる。
DHLカスタマーソリューションズ&イノベーションのデニス ニエズゴダ ロボティクス・アクセラレーター・リードは、「今回の実験では、現場スタッフが中核的役割を担った。ロボットはスタッフと行動を共にし、身体に負荷のかかる作業を人間に代わって行うよう設計されている。ロボットは単独で30km/日以上の距離を走行し、庫内の安全性および生産性の向上にも貢献した」と述べている。
バルチラ・サービス(Wartsila Services)のアン トレスクベック部品配送担当ジェネラル・マネージャーは、「今回の実証実験が成功したことで、バルチラ・グループは、高性能移動ロボット技術の新たな活用方法を模索し続け、開発を継続することを決定した。翌数か月間で、パートナー企業とさまざまな種類のロボットの実験を行い、現場の生産性、品質、安全性の向上に取り組みたいと考えている。私たちは今後の展開をとても楽しみにしている。ロボットと共生・共存するということは、新しい変化を受け入れ、将来に向けて生産性の高い新たな手法を取り入れることを意味する」と語っている。
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