三菱商事および子会社の三菱商事都市開発は13日、老朽化が進んだ冷凍冷蔵倉庫の取得に伴い、産業用施設の開発・大規模改修事業に着手すると発表した。

今回、三菱商事都市開発が取得したのは、ともに千葉県市川市の冷凍冷蔵倉庫（兼加工センター）の２物件。延床面積2万7600ｍ２の物件は築25年を超え、フロン対策等の改修投資に消極的だった倉庫オーナーから物件を取得。テナントの施設利用を継続しながら、老朽化した設備更新や外装も含めた大規模改修工事に着手。テナントニーズだった運営効率向上と経費軽減を支援。

もう１物件は、MCUDが築15年超の汎用性の低い冷凍冷蔵倉庫で、延床面積は約5100ｍ２。施設内のレイアウト変更とテナントの利便性を高める改修を行うことで、新たなテナントの誘致に成功した。

総事業費はテナントの設備投資も合わせると、２件合計で約１００億円。三菱商事として冷凍冷蔵倉庫の大規模改修等を含めた開発事業は初となる。

三菱商事では用地取得・建替・移転・新設・大規模改修等に関わる投資機能を含めたＣＲＥサポートを１つの柱として、不動産開発事業の拡大を目指したいとしている。