物流システム機器、調査開始以降最高額の4625億円に 
2017年09月17日日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は9月12日、2016年4月から 2017年3月までの物流システム機器生産出荷統計を公表、調査開始以降最高額となる4625億円9400万円の売上高に達した。
国内主要物流システム機器メーカーを調査対象としたもの。対象機種は自動倉庫、天井走行台車、仕分け機、コンベヤ、デジタル表示器、ラック、垂直搬送機ほか、WMSの情報系システムも含む25機種。
総売上金額は前年度4211億6700万円から9.8%増加、売上件数では前年度12万3785件から13万6861件へと増加した。景気回復の進展により、一部の企業業績が好転することでマテハン等の設備投資への意欲が増大したことに加え、前年度の増加基調が継続した背景もある。
海外向けは2.6%増加し、クリーンルーム向けでは0.3%の微増だった。導入先では電機・精密機器が33.8%、食品・医薬12.7%、輸送機器・部品8.6%、その他製造が17.3%だった。倉庫業・陸運・海運・空運・鉄道の「倉庫・運輸」は5.8%、卸・小売は13.7%を占めた。
物流システム機器の総売上高の推移(出典・JILS)
同調査では2013年度から業種分類を変更しており、小売業の内数であった「通信販売」を新たに業種分類として独立。 2016年度の通信販売への売上金額は115億円の約2.5%を占めた。