佐川急便は２９・３０日の２日間、佐川急便研修センター・自動車教習所で第２６回ドライバーズコンテストを開催した。全国から選抜された８４名のうち、南東北支店の浅岡幸太選手が９６３点で総合優勝を獲得した。団体優勝では南東北支店が信越支店と１・９点の僅差で競り勝った。

３０日の運転・点検競技の開会式で、大会会長の荒木秀夫社長は「今期は重大事故につながる可能性が高い交差点事故、横断歩道上事故等の抑止を重点施策として、今後３年間に半減を目標に取り組んでいる。今大会を通じ、全従業員が一丸となって絶えず輸送の安全性向上に努め、全てのステークホルダーから選ばれる企業を目指す。本日は日頃の業務で培った知識と技術を十二分に発揮してもらいたい」と選手たちを激励。東関東支店・志田眞澄選手の選手宣誓に続き、実科競技が開始された。

競技は２９日の学科試験（４００点）、運転競技（４００点）、点検競技（２００点）の合計点数で競い合った。全国から駆け付けた応援団は、選手名を描いたのぼりを手に、炎天下の下、熱い応援を送った。競技終了後には被害衝突軽減ブレーキのアトラクションが行われた。

閉会式で発表された各競技の上位入賞者は以下の通り（敬称略）。

▼軽部門１位・浅岡幸太（南東北）／２位・村上寛明（神奈川）／３位・田辺知奈（中京）

▼２ｔ部門１位・岡本良太（四国）／２位・柴田鷹翠（神奈川）／３位・志田眞澄（東関東）

▼４ｔ部門１位・黒沢真一（東関東）／２位・市ノ瀬大希（信越）／３位・水本隆（関西）

▼１１㌧部門１位・山下雄太（南東北）／２位・飯野悟志（関東）

▼団体部門１位・南東北支店（９３１・４点）／２位・信越支店（９２９・５点）／３位・東関東支店（９２６・５点）

荒木社長から各入賞選手への表彰状授与に続き、鈴木喜一常務が登壇、「本日の競技を拝見して、当社の原動力は人、人こそが財産だと再確認できた。近年の車両技術は著しいが、もっとも効果的な安全運転は、本日皆さんに実践してもらった、幾重にも安全確認することだ。交通安全に対する品質とマナー向上に向け、本日学んだ知識と技術を職場に持ち帰り、継承していってもらいたい」と述べ、閉会した。