ヤマト運輸は５月30日、24時間３６５日・好きな時間に荷物受け取りや発送ができる、宅配便初のセルフ型店舗「クロネコスタンド」を東京・江東区豊洲のＵＲ都市機構豊洲４丁目団地にオープンした。

前日開かれたプレス見学会で大串隆司常務執行役員は「Ｅコマース拡大から、好きな時間に宅配便を受け取りに行きたい、対面せずに受け取りたい、など、利用者ニーズが多様化してきた」と語る。

ヤマト運輸は、個人向け無料会員サービス「クロネコメンバーズ」向けに、「お届け予定ｅメール」や「ご不在連絡ｅメール」から受取日時や場所を変更できるようにする機能を盛り込み、ユーザーの利便性向上に取り組んできた。

クロネコスタンドは専用ロッカー１５７室を設置するなか、ラージサイズ対応ロッカーや段ボール回収用の梱包資材も設置。商品だけを持ち帰ることが可能となった。

店舗スタッフ常駐は10時から18時まで。それ以外の時間帯に、クロネコメンバーズカードもしくはモバイルメンバーズカードのＱＲコードをスキャンさせると、ロッカーのドアが開き、荷物を受け取ることができる。荷物の発送は「らくらくメルカリ便」、ヤフオク！の「ヤフネコ！パック」にも対応する。

今後は利用者の意見や要望に応じて、クール宅急便受け取りも視野に入れていく方針だ。「クロネコスタンドを通じて宅急便を受けとる、送るといった新しい体験をしてみて欲しい」と大串常務は強調した。