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GROUND▼総額17.1億円を資金調達、人材面を強化 

2019年08月03日

ROUNDは8月1日、経済産業省が所管する政府系ファンドのINCJをはじめ、 メーカー、投資ファンド、金融機関から総額17.1億円調達したと発表した。INCJ がリードインベスターとなり10億円を出資したほか、ソニー(Sony Innovation Fund)、サファイア・キャピタル、JA 三井リース、韓国系 VC の IMM Investment と IMM Investment Group Japan が参画した。

GROUNDは2015年4月、楽天物流の元社長・宮田啓友氏が創業。岡村製作所、大和ハウス工業傘下のフレームワークスらと資本業務提携を締結。2017年6月には大和ハウス工業から10億円を資金調達した。

「Intelligent Logisticsという物流の未来像とAIやロボットなどの先端テクノロジーを活用した物流ソリューション事業を評価いただき、 資金調達を実施できたことは非常に光栄。製品づくりの基盤強化と、海外を視野に入れた基盤を強化していきたい。国内外の物流改革に貢献することを通して企業価値向上を目指す」と宮田啓友社長は語る。

INCJのベンチャー・グロース投資グループの鑓水英樹マネ
ージングディレクターは「GROUNDが提供する革新的なソリューションが、物流改革の一翼を担い、社会問題の解決に貢献することを期待している」と述べた。鑓水氏はGROUNDの社外取締役に就任する。古くからGROUND支援を続けてきたソニー元社長の出井伸之氏も応援に駆け付け、「宮田さんの品質は保証する」とエールを送った。

GROUNDがこの先、大きく注力するのは自律型協働ロボット「AMR」(Autonomous Mobile Robot)だ。SLAM技術とカメラ・レーザーを連携させ、ロボットがリアルタイムに位置情報を取得し、必要なロケーションまで自動走行を行う。作業者は該の商品のピッキングを行うのみで、完了後はAMRがエンドポイントまで戻ってくる仕組み。

今回の資金調達でGROUNDはまず、人材面での強化を図る。日本以外では韓国、欧州への展開を視野に入れており、海外に研究施設を移すことも視野に入れていくとしている