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花王▼豊橋工場をサプライチェーン拠点に 

2022年03月05日

花王は、豊橋工場を一体型サプライチェーン拠点へと変革すると発表した。2月に着工し、柔軟で効率的な生産体制と、新たな物流モデルの構築を目指す。

同工場の生産対象は主にスキンケア・ヘアケア製品。生活者の購買行動変化による需要の変動や労働人口の減少に対応するとともに、働きやすい労働環境構築でロボットやAIなどを取り入れた体制を構築する。

倉庫は完全自動化を進め、生産物流自動化と配送機能を担うロジスティクスセンターとの一体運営により、柔軟に製品を供給できる「豊橋コネクテッド・フレキシブル・ファクトリー」を掲げた。

建築面積は約7150m2、自動倉庫保管能力は120万梱、自動化設備による入出荷能力は各4万梱/日を計画。竣工予定は2023年上期。

工場内トラック搬送のスマート化に向けて、経済産業省資源エネルギー庁の2021年度「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業」に採択。ケース仕分けロボット、無人搬送車(AGV)、無人フォークリフトなど自動化設備導入により、固定された仕分けエリアを必要とせず、仕分けロボットとAGVがパレットへの積みつけとパレットからの荷卸しを同時に行う。

また、太陽光発電の導入による使用電力の再生可能エネルギー化や、花王独自の技術による廃PETを原料としたアスファルト改質剤「ニュートラック 5000」を採用、CASBEEあいちAランクおよびBELS5☆の取得も予定する。