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郵船ロジ▼国内初の医薬品自社倉庫「成田第2LC」開所 

2022年09月15日

郵船ロジスティクスは9日、千葉・山武郡で「成田第2ロジスティクスセンター」の開設式を開いた。12日より一般航空貨物、保冷貨物の搬入を開始、23年4月には医薬品専用ターミナルとして、海外から輸入されてきた荷物の取り扱いを開始する。これにより27か国・地域の48拠点で、医薬品の適正流通規範・GDP認証を構築する。

冒頭、神山亨社長は「ヘルスケア、医薬品物流をグローバルで強化する中、日本で専用の自社倉庫を初めて構えることができ大変うれしい。フォワーディングビジネスの本拠地である日本国内に、新たな倉庫を構え、皆様のお役立ちをしていきたい」と述べた。

新センターでは、冷凍庫(-20℃)・冷蔵庫(5℃)・中温庫(20℃)の温調庫を備え、輸入されてきた試薬などの医薬品などのほか、食料品などの一般貨物の取り扱いを行う。また、9月1日付けでAEO制度の特定保税蔵置場を取得した。

新センターは成田国際空港から車で約10分、平屋建てて倉庫面積は約3900平方㍍。非常用電源装置設置スペース設け、万が一の停電の際にも業務継続体制を構築したが、半導体不足から発電機の納期が遅延しているという。

屋根に太陽光発電を設置したほか、セキュリティ面では成田ロジスティクスセンター(千葉県山武郡)に続き、TAPAの最上級となるクラスAの取得を目指す。施設内部や施設周囲に防犯カメラを127台設置したほか、施設入口には警備員が常駐、空港ゲート並の高いセキュリティレベルを確保した。