大和ハウス工業は1日、埼玉・坂戸市でマルチテナント型物流施設「DPL坂戸II」を1月31日に竣工したと発表した。

坂戸市で約20万m2の敷地内に開発した「DPL坂戸I」のほか、計5棟で構成されるプロジェクトの4棟目。関越自動車道・坂戸西スマートICに隣接、圏央道「鶴ヶ島JCT」まで約5kmと近接。首都圏向けの機能となる物流施設のほか、同社は中継物流拠点としての活用も提案する。

4階建て、延床面積9万2638m2で最大8社のテナント企業が入居可能。各区画には事務所を設置することができ、テナント企業の多様なニーズにも対応する。

3月から東武東上線・坂戸駅間で送迎用EVバスの運行を開始するとともに、普通車233台分の駐車場やバイク30台分、自転車85台分の駐輪場を確保したほか、保育施設を設け、テナントの雇用確保を支援する。

BCP対策として免震システムを導入し、地震発生時の揺れを抑制することで、荷物や設備へのダメージを最小限に抑えるとともに、上層階の荷崩れを防ぎ、短時間での事業再開を可能にする。

また、停電による被害を最小限に抑えるため、所定の場所に電力を供給する非常用発電機（150kVA）を設けるとともに、太陽光発電システムで発電した電力を蓄電池（合計16.2kWh）に蓄え、災害時でも電力を確保できる体制を整整備した。