日本GLPは16日、広島市、江波南二丁目町内会自主防災会と「浸水時緊急退避施設としての使用に関する協定」を同日締結したと発表した。広島市が浸水時緊急退避使用協定を物流施設デベロッパーと締結するのは今回が初。

洪水、高潮、津波などによる浸水が発生した場合、3者連携により、市民の緊急一時的な退避場所として「GLP 広島Ⅱ」を活用する。

日本GLPは同施設のカフェテリア（4～5階）および倉庫スペースの車路（3階）を緊急一時的退避場所として提供。同施設は約250名が避難可能としており、カフェテリアへの動線はエントランスから階段と乗用エレベーターを使用し、3 階車路にはスロープを用いて避難する。協定内容を想定した訓練も計画する。

広島市では、市の災害対策の根幹となる「広島市地域防災計画」を制定、災害対策に総合的に取り組む。広島市の松井一實市長は「GLP 広島Ⅱが浸水、洪水等の有事の際に、近隣住民の一時退避場所として重要な役割を果たせる」と期待を込める。