東京流通センター（ＴＲＣ）は８月28日、東京・大田区平和島の同社敷地内で建て替え工事を進めてきた物流ビルＡ棟の竣工式を催した。

１９６７年の創業と同時に開発された旧Ａ棟は都内有数の物流最適値地を生かした多様なニーズに貢献してきたが、近年高まりを見せる高付加価値物流ニーズへの対応を目的に、Ａ棟並びに隣接するＢ棟の大規模再開発事業に踏み切った、先行してＢ棟は２０１７年に竣工。竣工時点で半数区画のテナントと締結、約半年で満床となった。

今回竣工したＡ棟は、６階建てで延床面積は約20万５０００平方㍍。小スペースで倉庫を使いたいとする旧棟からのテナントニーズを踏襲し、１階から３階を最小区画４７６平方㍍からの都心エリア最小クラスの小割スペースとした。

標準区画は防火区画に対応した１４３６平方㍍。施設内には人と車両の動線を分離する「屋外歩廊」を１～３階に設置した。

屋上にはテナント専用月極駐車場（乗用車２４２台、トラック２００台）を確保した。近辺の深刻な駐車場不足への対応とテナント客付けを狙い、太陽光パネルとは異なる戦略を採用。屋上には働く人たちしたほか、休憩できる「スカイテラス」も整備した。