<イベント>JA-LPAセミナー、最新物流情報と伸長する 倉庫リノベーションを公開(速報) 
日本物流不動産評価機構(JA-LPA)は10月19日、第11回定期セミナーを開催、過去最大の250名が集まり、盛況裡に終了しました。
望月光政代表理事のあいさつに続き、基調講演では国土交通省の川上泰司参事官が「物流生産性革命と新たな総合物流施策大綱について」を発表。川上氏は7月28日に閣議決定された「総合物流施策大綱(2017年度~2020年度)」について、6つの視点から取組みを紹介。EC市場の拡大とサプライチェーン高度化を見据え「物流不動産の使い方が多様化され、さらに市場規模を伸びるだろう」との見通しを示しました。
日本政策投資銀行 企業金融第3部課長の須釜洋介氏は、産業構造の変化と物流ニーズの変遷に触れ、調達物流・生産物流から「現在は販売物流が中心。サスティナブル社会の実現に向け、豊かな生活を継続させていくための社会活動の拠点が物流施設だ」と話しました。
その後に登壇したJ&Kロジスティクスの原瑞穂社長は「物流環境の変化による拠点選択の考え」として、事例に基づく最適な拠点選択を示唆しました。また、高速道路と物流施設のリンク「空車車両」を活用し、適量・適時の出荷や入荷が実現するなど、最適化の視点からみた物流施設を提案しました。
イーソーコ・大谷巌一会長は、物流不動産の現状のはじまり、近年大きな注目を集めている倉庫リノベーションを紹介。老朽化した倉庫をスクラップ&ビルドでを解体し、オフィスやマンションなど別用途にするより、(1)倉庫の強靭な構造を生かすことで環境にやさしい「環境保全としての効率性」が実現、(2)若手経営者が倉庫を「カッコイイ空間」と認識、(3)今後、ベンチャー起業を中心にカジュアルオフィスとともに倉庫リノベーションのニーズが増える、と大谷氏は分析。イーソーコが実施した倉庫リノベーションの事例を写真とともに紹介しました。
本セミナーは4時間30分にわたる長丁場となりましたが、途中退席する人がほとんどいないまま、閉幕を迎えました。詳しい内容は次回レポートします。