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日本青年会議所▼横浜市公道で自動運転実験、レベル3対応 

2018年08月03日

日本青年会議所は21日、日本郵便協力の下、横浜市で開かれる「サマーコンファレンス2018」において、自動運転車によるお中元配達の実証実験を実施した。

横浜スタジアム近くから大さん橋方面までの直線200㍍の日本大通りを封鎖。運転席にはドライバーが乗車するが、一切の操作を行わない「レベル3」に対応。日本郵便では3月に東京・霞が関の本社と銀座の郵便局間で、自動転応用の実証実験を成功した。

セレモニーで日本青年会議所の田祥護会頭は「運送業界で自動運転車導入の促進を図り、労働力不足の一助につなげたい」とあいさつ。日本郵便の諫山親執行役員副社長は拡大を続ける宅配個数とドライバー不足する現状を言及、「働き方改革に対応しながら労働環境改善を追求するには、新しいテクノロジーの活用が欠かせない。自動運転は遠い未来の夢物語ではない、技術的・制度上の課題が残るが、政府も取り込み、解決に向かいたい」と述べた。

使用車両はトヨタのエスティマに改造を施した。アイサンテクノロジーの3次元地図データをベースに、前方に設置されたカメラとGPSで障害物を認識する。ヤマトとDeNAが藤沢で実験を行った「ロボネコヤマト」とは異なり、車両への荷物の出し入れはドライバーが人手で行った。

デモは、山梨県産の桃(ゆうパック)を着荷主まで配達する走行をすべて自動化した。車両は公道を時速10~15kmで走行。横断歩道では歩行者を検知した一時停止する動き、Uターン、届け先付近でのバック走行も滞りなく行われた。