三井物産▼アラブ首長国連邦ドバイで、新規物流ビジネス展開 
2007年08月16日【LNEWS(http://www.lnews.jp)】三井物産(株)は2007年2月、アラブ首長国連邦ドバイのジュベル・アリ・フリーゾーン(JAFZ)に在る倉庫会社/AW Rostamani Logistics LLCに20%出資し、これまでプレマーケティング活動を行ってきたが、ドバイを中心とした中東地域の旺盛な物流需要に応えるため、今後、物流機能に与信代行機能やトレードファイナンス等を組み合わせた新しい複合機能物流ビジネス展開を検討する。
なお、物流本部の中東地域向け投資としては、本件が最初の案件。
ドバイの主力港/ジュベル・アリ港では、2006年のコンテナ取扱量が前年対比17%増加し、892万TEU(20フィートコンテナ換算; Twenty-feet Equivalent Units)を達成し、ドイツのハンブルグ港を抜いて世界第8位のコンテナ取扱港となるなど、中東地域向けのみならず、アフリカ、CIS等向け再輸出拠点としても物流が活発になっている。
JAFZには6,000社以上の外資系企業(この内、日系企業は103社)が進出し、中東地域の物流ハブ拠点としての役割が高まっており、特に家電等の一般消費財物流需要は大きく伸び、2005年から進められているジュベル・アリ港拡張工事により、年間コンテナ取扱能力はまもなく1,400万TEU となる予定。
物流本部は、「BRIC’S、中東等新興地域での物流ネットワーク拡大」、「<金融>機能を活用した物流新事業開拓」、「物流機能を核とした商品営業部との協業による総合力発揮」を重点戦略としており、成長が著しい中東地域に物流拠点を確保し、中東、アフリカ、CIS等への物流網構築の橋頭堡とするという位置付けであり、今後、商社としての与信・決済機能等を絡め、「物流」、「金融」の両面から取引先企業の商品販売を支援する新しいビジネスモデル開発を目指す。
AW Rostamani Logistics LLC
所在地:アラブ首長国連邦ドバイJAFZ内
業種:倉庫業(現在の敷地:15,000m2、倉庫:7,200m2
借庫:6,000m2)
資本金:AED11,000,000(約USD300万)
株主構成:AW Rostamani Holdings51%※Rostamani家:
ドバイ第5位の財閥、三井倉庫インターナショナル
24%、三井物産20%、住友商事5%
売上高:約USD206万(2006年度)