レボリューションとイノベーション − 第6回 物流不動産営業12の心得
改革ばやりである。変化と進化を強制すること、当たり前ができの悪さを示しているようだ。変化こそが生き残りの秘訣とばかりに、変わる事だけを強制している。時流に合わせて過去のやり方を踏襲することすら価値がないと見ているようだ。
流行と不易、使い分ければそれでよいものを何から何まで変えようとしている。先が見えず、成功の再現が危ぶまれているからだろう。勤勉性と均質性、そしてそれが再現性を保証していた時代は終わったからだ。
リボリューションは大衆の合成だ。大衆は一人では動かない。誰かの号令に従って、誰かの責任の元に、前には誰かがいるからついてゆける。改革は正しいのだろうか、と問うことはいない。そして、改革は時に失敗する。
イノベーションは全く個人の発想と挑戦によって始まる。イノベーションは規制を外れ、爆発によって生まれる。セオリーを外れた、驚きの気づき。
営業対話で驚きをもたらすのは、このイノベーションだ。提案に書き込まないテクニックもある。
あたかも、あなたへのスペシャルオファーであることを暗示するのだ。
セオリーを外れたイノベーションは、一人の思いつきとチャレンジから生まれる。
こんなこと、されたら、まいるだろうな。進化と変化はシステムでは生まれない。一人の発想がすべてを凌駕する。セールスの現場にシステムは不要だ。瞬間のひらめきがイノベーションなのだ。
人は誰でも特別を欲している。
(イーソーコ総合研究所・主席コンサルタント・花房陵)