ヤマトHD▼再エネ電力提供のヤマトエナジーマネジメント設立 
2025年01月16日ヤマトHDは8日、再エネ電力を提供する新会社ヤマトエナジーマネジメントを設立したと発表した。
物流の脱炭素化推進が目的。東京電力と中部電力のアライアンス企業となるJERAグループと協業し、2025年度中に事業を開始する計画。
新会社ヤマトエナジーマネジメントの取締役を兼務するヤマト運輸の福田靖執行役員は「2024年問題や気候変動に対する対応と様々な課題が山積し、物流を取り巻く環境が厳しい。ヤマトグループは排出量実質ゼロ、2030年GHG自社排出量48%削減(2020年度比)の達成に向け、EVや太陽光発電設備の導入を強化する」との方向性を示す。
ヤマトグループは、持続可能なサプライチェーン構築に向け、共同輸配送のオープンプラットフォームを提供するSST設立ほか、商用EVを導入から廃棄までワンストップでサポートするEVライフサイクルサービスの提供を昨年に開始した。
電力の需給調整はJERA、電力マネジメントなどはヤマトエナジーマネジメントが担う。電力供給先はヤマトグループや競合の物流企業ほか、車両を使用する事業者を対象とし、第1号案件には医療用医薬品卸のアルフレッサが決定した。
森下さえ子社長は「ヤマトの根幹となる宅急便ネットワークを活用して、電力の地産地消を目指し、物流の脱炭素化と地域社会発展に寄与する」と展望した。