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イーソーコ▼LSSを活用すれば物流コストが見直せる 

2009年10月19日

 イーソーコは10月16日、「ロジスティクス・SCM+流通フェアセミナー」で物流営業支援システム(LSS)の講演を行った。約90人が講演会場に集まった。講師はIT部の早﨑幸太郎主任。来場者には荷主が多いことから「物流コスト見直しの3つのポイント」として、講演を行った。3つのポイントは①ITからICT②物流企業に求めるもの③ICTを使った物流営業手法――。
会場風景
 ICTはインフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジーの略。携帯の普及率などの資料を見せ、ここ十年でIT化が進んだ事例を紹介。「ITなしでは時代の波は超えられない」とした。一方で、ITの限界も指摘。身近な物流業界のWMS(倉庫管理システム)、NACCS(通関情報処理システム)などを上げながら「ITはツールでしかない。それを使って、物流現場でコミュニケーションが図れていなければ(=ICT)、本当の物流改善にはならない」と結論付けた。
 さらに、2つめのキーワードでは、「物流企業は“なんでもやります”と言うが、それは間違い。○○が得意ですという他社との差別化戦略を打ち出さなければ顧客への提案力はない」とした。
 最後に前出の2つのポイント・“ICT”と“物流の差別化戦略”として有効なLSS(物流営業支援システム)を紹介。LSSには、物流各社が得意分野を記入している。それは、物流企業にとっても営業戦略を明確化することになる。一方、荷主企業にとっては、“なんでもやる”という企業ではなく、本当に求めている物流企業を検索しやすくなる。
早崎幸太郎
 ITをツールから、いかに活用し、コミュニケーションを取れるものにするか。そして、それをネットワークの構築につなげるか。「LSSを活用することが、コミュニケーションネットワーク構築の近道」(早﨑主任)とし、今後のITシステムの活用(ICT)と物流コスト削減のキーポイントとなることを強調した。
入場者風景
 ロジスティクス・SCM+流通セミナーは、ロジスティクス・パートナーの主催。来場者数は約500人だった。