三菱商事▼物流施設特化の総資産234億円不動産私募ファンド設立 
2010年04月01日 【LNEWS(http://www.lnews.jp)】三菱商事の全額出資子会社であるダイヤモンド・リアルティ・マネジメント(DREAM)は3月19日、投資対象を物流施設に特化した総資産234億円の不動産私募ファンドを組成すると発表した。
同時に、三菱商事は国内機関投資家や国内年金基金などとともに、同ファンドに対して出資を行う。
ファンドは三菱商事グループが有する不動産開発、物流・金融事業ノウハウを組み合わせて組成するもので、投資対象は首都圏4物件と九州地方1物件の計5物件。うち、三菱商事による開発物件で今回産業ファンド投資法人から取得する1物件を含む。
いずれの物件も、当該エリアにおける物流要所に立地するとともに、信用力の高いテナントとの間で中長期の賃貸借契約が締結されており、ファンド運用期間を通して安定的なキャッシュフロー(賃料収入)が見込まれている。
ファンドの出資者は、複数の国内機関投資家や年金基金などで構成される。デット資金については、ノンリコースローン(非遡及型融資)と機関投資家向け特定社債(2010年3月2日にムーディーズより予備格付けを取得済み)を組み合わせて調達する。三菱商事グループの物流施設運用力に加え、金融機関との良好な取引関係を背景として、厳しい不動産融資環境下において好条件でのデット資金調達を実現した。
ファンドの運用者であるDREAMは2004年の会社設立以来、国内外の機関投資家向けに複数の不動産私募ファンドを組成し、運用を行ってきた。現在の運用資産残高は2300億円を超え、総合商社系では最大規模の不動産私募ファンド運用会社となっている。