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澁澤倉庫▼平成19年 3月期連結決算・愛知県小牧市に新倉庫建設中 

2007年05月16日

 澁澤倉庫は平成19年 3月期連結決算は5月15日に公表。 平成18 年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画「SUCCESS2008」の事業戦略に沿い、倉庫施設を次々と建てていることをあきらかにした。
 昨年度は、一昨年12 月より稼働した京葉配送営業所千葉北第二倉庫を本格稼働させるとともに、群馬県安中市に拠点を新設し、倉庫を基点とした輸配送業務の強化と流通加工業務の拡大など配送センター機能の拡充をはかってきた。また、大型物流センター整備の一環として愛知県小牧市の名古屋営業所に新倉庫(延床面積11,998.50 ㎡)の建設に着手している。
 一方、不動産事業では、「保有資産の有効活用」の一環として東京都墨田区の賃貸用マンション「ドミール菊川」(地上7階建、総戸数102 戸、延床面積3,885.27 ㎡)を昨年10 月に竣工させ、稼働を開始。既存賃貸施設の機能改善にも注力し、安定的なテナント契約の維持に努めてきた。
 この結果、昨年度営業収益は557 億2千8百万円(前期比3.1%増)、営業利益は26 億6千1百万円(同12.9%増)、経常利益は24 億9千5百万円(同11.5%増)、当期純利益は27 億8千3百万円と54 億4千3百万円の増加となった。
 おもなセグメント別の概況は次のとおり。
 まず物流事業では、倉庫業務で一昨年12 月より千葉北第二倉庫が本格稼働したことや安中営業所の新設などにより、日用品や食品類等を中心に入出庫数量が増加したことに加え、積極的に流通加工業務への取り組みをはかったことで、保管料、荷役料ともに増加し、営業収益は前期比12.2%の増収となった。
 
 港湾運送業務、国際輸送業務なども順調に推移。この結果、全体の営業収益は494 億7百万円(前期比3.3%増)となった。
 一方、「不動産事業」は、神戸市東灘区深江浜の土地の再活用や賃貸用マンション「ドミール菊川」の稼働がスタートしたこと、東京都江東区にあった流動化資産の信託解除と売却に伴う不動産付帯収入があったことで、営業収益は57 億9百万円(前期比2.0%増)となった。
 今期の連結業績見通は、現在建設中の名古屋営業所の新倉庫が今年7 月が本稼動することなどから、全体の営業収益は当期に比べ約20 億円増の577 億円程度を見込んでいる。営業利益は約27 億円、経常利益は約25 億円、当期純利益は11 億円程度と予測している。