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東京倉庫運輸▼90周年も「まだ中堅どころ」 

2010年05月18日

 東京倉庫運輸(本社・東京、池田隆社長)は5月に、創立90周年を迎えた。倉庫業をビジネスの中心に置きながら、ヘリポートやボウリング場など、革新的なビジネスを同時に展開してきた東京倉庫運輸。100周年に向けて、新たな展開もにらむ。
 90周年を迎えたことについて池田雅一取締役は「倉庫業界は社歴の長い会社が多い。創業100年を超える企業さんもあるので、90周年といってもまだ中堅どころという認識でいる。一方で、90年の積み重ねは、取引先などからは、老舗でもあると見られる。そのバランスをとっていきたい」とする。
 東京倉庫運輸の歴史を見ていくと、大正9年(1920年)の創立。倉庫業を行いながら、不動産賃貸業、民間営業用ヘリポートの運営、ボウリング場「東京ポートボウル」の運営といった多角化に成功した。また、1990年代に一斉を風靡(ふうび)した「ジュリアナ東京」の経営などにも携わった。
 最近は、物流不動産の新ビジネスにも着手。100周年に向けた、新しい事業の柱と期待されている。1999年に、物流不動産の検索サイト「東運イーソーコ.com」を開始し、2006年に物流不動産に特化したPM会社「トーウン」を設立。倉庫のリノベーション事業「RE・倉庫」にも力を入れている。
 池田雅一取締役は「90年やってこられたのも、お客様や同業の会社さんをはじめ、多くの企業さんの助けがあってのこと。90周年に浮かれずに、いつもどおり、地道に業務を行っていく。その中で、少し新しいビジネスに挑戦していくことが、100周年への道だと思う」と語った。