東扇島総合物流拠点▼第二期地区の進出事業者を公募へ 
2010年09月01日 【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/】国際コンテナ戦略港湾に選定された京浜港(東京港、川崎港、横浜港)。
このうち川崎港のある神奈川県川崎市では、東扇島の川崎港コンテナターミナルの後背地を「東扇島総合物流拠点地区」と位置づけ、高機能物流拠点の形成を図っている。今秋の10月ごろからは、同地区の第二期地区で進出事業者の公募を開始する。
東扇島は冷凍・冷蔵倉庫が集中するなど物流拠点として重要な役割を果たしているが、国際戦略港湾の選定でより重要な地域となった。10月からの公募にも、すでに問い合わせが来ているなど注目が集まっている。公募内容を川崎市港湾局に聞いた。
東扇島の第二期地区は、面積が約9ヘクタール。11.5ー2ヘクタール程度の面積でも応募できるように区画割りも検討中だ。
公募は、事業用定期借地権方式により、事業開始の初期投資負担を軽減する。賃貸借期間は平成23年4月以降で年数は検討中。最低賃料は不動産鑑定評価の結果を踏まえて設定する(第一期地区は月額297円/㎡)。契約保証金は賃貸料総額の10分の1。
選考は、川崎港コンテナターミナル利用計画などの事業計画案と土地価格提案を総合的に評価して行う。
募集要件は、主に保管機能、流通加工機能、仕分け機能、高度な出荷機能などを有する高機能物流施設を設置し、コンテナターミナルを利用する事業者。
東扇島は多様なロジスティクス機能が集積しており、島の東側には約70万トンの保管能力を持つ冷凍・冷蔵倉庫群が多数立地。西側にコンテナターミナルがあり、近接して東扇島総合物流拠点地区がある。
第二期で公募する場所は、ターミナルのすぐ後ろの土地で、かわさきファズ物流センターに近接した土地。港湾物流施設の集積した地域で、東扇島内に税関、検疫所、動物検疫所が既設されている。植物検疫所も隣島の千鳥町に設置。非住宅地域で、24時間フル稼働の支障もない。
東扇島と市街地を結ぶ唯一の連絡路である川崎港海底トンネルの交通量が増大していることから、臨港道路東扇島水江町線の整備が平成28年完成予定で進められている。開通後は川崎市街へのアクセスも向上する。
問い合わせは、電話044(200)3047番(港湾局経営企画班)まで。
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