イーソーコ▼IT部を独立し新会社イーソーコドットコム設立 
2010年10月03日 物流不動産のワンストップソリューション事業を展開する「イーソーコ」(本社=東京都港区、遠藤文社長)は、ITベンダーの「ビジネス・インフォメーション・テクノロジー」(本社=東京都台東区、山口幸雄社長)と共同で10月1日、新会社の「イーソーコドットコム」を設立した。
新会社はイーソーコのIT部が独立する形を取り、物流業界に特化したIT事業を推進していく。
これまでイーソーコのIT事業部は、日本最大級の物流不動産検索サイト「イーソーコ・com」や、物流営業支援システム(LSS)など“物流不動産とIT“”営業と教育“をキーワードに、イーソーコグループのシステム開発を担ってきた。その“システムの運用にこだわってきた”成功経験を活用し、「物流業界のIT活性化に貢献できる」会社をめざしていく方針だ。
▼新会社が進める5つの事業
具体的には、新会社「イーソーコドットコム」では次の5つの事業を進めていく。
①物流営業サポート事業
物流不動産ビジネスで必要不可欠なシステム開発、保守を担当していく。さらにシステムを利用する人材教育も併せて行う。
各都道府県に「イーソーコ・com」のASP先を開拓し、システム面の運用、バックアップ体制を整備していく。
②IT保守・教育事業
たとえ高機能のシステムが導入されていたとしても、ほとんどの場合、実際に現場で利用している機能は一部分にしかすぎない。システムが持つ機能を十分に活用できているケースは少ない。そこでイーソーコドットコムでは、IT力を最大限発揮できるように、物流企業向けにIT教育を行い、業界の底上げを図る。
③Webサービス事業
今まで、物流不動産ビジネスで培った、物流の知識とネットワークを活用し、「本当に物流現場で利用できる、必要なシステム」を構築。ネットワークを活用した「営業を強化できるシステム」の販売、「コスト面を考えた」提案を行っていく。
④物販事業
倉庫内の管理に便利な「Webカメラ」や、事務所経費の削減ができる「トナーカッター」など、同社のネットワーク企業が取り扱う、機器の販売を進めていく。
⑤シェアオフィス事業
物流業界に特化したシェアオフィス事業を展開していく。
事業では物流事業に特化することで、会員同士の共同営業・共同ビジネスの場としての副次効果ももたらす。
▼企業コンセプト
新会社は、物流企業に「本当に必要なITシステムとは何なのか?」を考え、各企業にあった最適なシステムを紹介し、利用する社員の教育も含めたサポートを提供することを主眼に置いている。物流業界とITの橋渡しをすることを目的に、システムは自社開発を行わず、すでに世の中にあるすばらしいシステムを紹介していくことが特徴。
企業コンセプトは、「物流業界のIT活性化に貢献できる」こと。「営業とIT」「教育とIT」「ネットワークとIT」「物流とIT」「人とIT」、それぞれ、会社として必要な業務とITを結びつけることで、新会社のコンセプトを実現させていく。
20代の若さで、新会社の社長に就任した早﨑幸太郎は「20代で起業したいという夢を持って、今まで物流不動産ビジネスに取り組んできた」「これだけシステム化が進んできているなかで、ITスキルは、ビジネスで必須の能力になる。通常のシステム開発なども行っていくが、企業のITスキルを持った人材の開発・教育という切り口を、新会社ではアピールしていきたい」と抱負を語っている。
<新会社概要>
▼イーソーコドットコム
▼代表者=早﨑 幸太郎(はやざき・こうたろう)
▼資本金=995万円
▼決算期=7月期
▼初年度目標売り上げ =4500万円