未来の物流 − 23 
種子島からHⅡ-Bロケットが発射され、無事に軌道に乗った。HⅡ-Bロケットには、HTVという国際宇宙ステーションに物資を送る無人補給機が搭載されている。“宇宙物流”“宇宙ロジ”なんていう概念も出てくることになるだろう。
ロケットに求められるのが、安全性と輸送能力だ。これは、今の物流にも求められている基本だ。物流については、宇宙に飛び立とうが、地上だろうが同じなのだと、変なところに感心してしまう。さらに進めば、宇宙物流の改善なんて話も出てくるのだろうか。
安全性は、発射実績によるしかない。日本の科学技術を集結したロケット。だから安全とはいかないのだ。HⅡ―Aロケットのときに、打ち上げ失敗を繰り返した事実がある。1回の打ち上げ成功で、浮かれている状況ではないのだ。
さらに輸送能力も必須だ。そのためには、機体を軽くするか、馬力を上げるしかない。これもトラックなどで同じことが言われ続けてきた。輸送する機体が高機能化しても、基本は一緒だとつくづく思う。