ファンドの動きが活発化 − 43 
年初の予想通り、ファンドの動きが活発化してきた。世界的に金がだぶついてきて、投資先も少ない状況であり、物流不動産に金が流れてきているという。従来のプロロジス、AMBなどの海外勢、オリックス不動産などの国内勢、共に動き出し、物流不動産の購入や、開発の検討に入ってきている。
また、新たな姿も見える。最近では、シンガポールのファンド・メープルツリー ロジスティクストラストが、関東の3物件を購入した。プロロジスの施設を引き継いだ形となった、GLプロパティーズの動きも気になる。
リーマンショックはちょうど2年前。ちょうど、このコラムの第一回目が、金融危機を題材にしたものだった。
http://www.butsuryu-fudosan.com/2008/11/2000_1.html
米国の証券4位(当時)のリーマン・ブラザーズが経営危機を向かえ、2008年9月15日に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の申請を発表。これを機に、一気に金融不安が膨らみ、世界経済が急降下していった。
金融危機から2年を経て、経済は新たなステージに入ってきていることが伺える。