岐阜県ト協▼緊急輸送センター完成 
2012年05月19日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
岐阜県トラック協会(尾関卓司会長)は23日、美濃加茂市で緊急物資輸送センターをしゅん工した。県との協定に基づき、災害時に集まる救援物資の輸送拠点となる。
阪神・淡路大震災発生後、独自の緊急輸送センターをつくることを決め、交付金を積み立ててきた。総事業費は3億5000万円。岐阜県ト協として初の緊急物資の備蓄・中継・配送専用センター。県民に信頼と安心を提供できる施設として活用する方針。
住所は美濃加茂市太田町777。国道248号線沿いで東海環状自動車道・美濃加茂インターチェンジから3.8キロ。敷地面積は3800平方メートル。大型トラック20台分の災害備蓄集積倉庫(640平方メートル)や2階建て管理棟を整備。駐車場は災害時のトラック待機場として活用し、緊急用ヘリポート機能も担う。
輸送事業者の責任を果たす
岐阜県ト協加茂支部が入居し管理。フォークリフトの技能講習や輸送相談所としても活用する。
23日のしゅん工式には80人が出席。尾関会長は「災害時にトラック輸送が果たす役割は大きい。円滑な輸送体制を構築することで、われわれ輸送事業者に課せられた責任を果たしていきたい」とあいさつした。(谷 篤)