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平和みらい▼問屋物流が軌道に 

2012年10月04日

 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
 平和みらい(本社・静岡市、浅原諒蔵社長)はこのほど、初の問屋関連一括物流を開始し軌道に乗せている。
 荷主はある大手菓子食品問屋で、新たに打ち出した物流アウトソーシング化の方針の下、静岡県下の2カ所で行っていた自社センター運営・配送管理業務を平和みらいに一括委託。
 平和みらいは焼津支店(静岡県焼津市)を静岡県下一円、および山梨・神奈川・愛知の一部の量販店・小売店合計約200店舗への配送基地に設定。支店倉庫の2階スペースの8割に当たる約2600平方メートルを活用し、スルー型物流を7月に開始した。約700平方メートルの定温庫も設けた。
 責任を担うセンター長を配属させ、新たに30人の女性パートも採用。これまで物流を管理していた問屋社員ら3人を転籍させ、1日10台の2トン車による配送も従来の事業者に任せる体制を継続させた。
 同社が主力にしてきた菓子メーカーの共同配送と今回開始した問屋物流は仕組みが異なっている。
当日受注配送ニーズに対応
 共同配送は問屋のセンターへ届けるが、今回はルート配送で直接店舗へ定時納品する川下物流だ。当日の受注・配送もあり、2便体制も整えきめ細かな配送先ニーズに応えている。
 開始に当たって、パートを問屋のセンターでトレーニングさせ、3000アイテムに上るピッキング作業に慣れさせた。その成果が表れ、スタートは順調。
 物流品質の維持・向上を主眼に、新たな事業である問屋物流を推進していく方針。物流アウトソーシングに踏み切った問屋の期待に応えていく。(谷 篤)