物流コンフィデンシャル▼交基法で記者に逆質問 
2013年02月04日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
大臣、いきなりつまずく
○昨年末に発足した安倍新内閣。前回は身内に足を引っ張られたが、今回は各大臣とも模範的な対応。「幸先よい出だし」と思われたが、国交相の太田昭宏さんがいきなりつまずいてしまった。
○昨年行われた会見での一コマ。初めは得意の公共事業について必要性を熱く語っていた太田さんだったが、運輸政策に話が及ぶとトーンダウン。交通基本法に至っては「どういう法律ですか」と記者に逆質問。官僚が慌てて手助けする場面も。
運輸政策にもっと関心を
○交通の理念を定めた交通基本法は民主党政権下で提出されたもの。太田さんは前回の選挙で敗れ、3年間のブランクもある。分からないことがあっても不思議ではない。
○ただ、国交大臣には運輸と建設の両政策でかじ取りが必要。物流が動かなければ”大好きな”公共事業も動かない。民主党政権で「決められない政治」が続いたからこそ、新政権にかける物流業界の期待も大きい。大臣の”物流無関心”が続けば、前政権と大差はない。