SBSロジコム▼島忠の3PL開始 千葉県野田に専用TC 
2013年07月19日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp/)】
SBSロジコム(旧・ティーエルロジコム、本社・東京、鎌田正彦社長)は小売り大手「島忠」が展開するホームセンター向け商品の3PL(サードパーティー・ロジスティクス)を受注。6月上旬に業務を開始した。
SBSロジコムの野田物流センター(千葉県野田市)内に大型ソーター(仕分け機)を設置した専用TC(通過型センター)を開設。1日当たり平均2万ケースの商品を4トン車120台で、島忠が展開する49店舗に配送。ドライバーやセンターのスタッフなど120人体制で運営する。
日用雑貨商品の管理に強みを持つ、自社開発のWMS(倉庫管理システム)を導入。商品の店舗到着時間などをリアルタイムに照会できるウェブシステムも独自開発。入荷時間の確認や検品作業の準備などで店舗の担当者を支援する。
ベンダーの納品方式を改善
島忠では、各ベンダー(納入業者)が商品を直接店舗に納品するケースが多く、店舗バースの渋滞が常態化していた。入荷の集中で、検品など店舗側の作業に大きな負担も掛かり、物流の効率化が重要課題だった。
SBSロジコムは約200社のベンダーと協議。約半数を野田物流センターの専用TCに納品する体制に変えることで、配送効率向上や入荷の平準化を図り、店舗側の作業負荷軽減を実現した。主要ベンダーからの商品を同社が集荷する方式に切り替え、輸送コストも低減。
「必要最低限の設備導入で、高品質な物流を提供できる体制も認められた」(SBSホールディングス)。業務に関わるコンプライアンス(法令順守)体制や現場改善実績も評価され、受注に至ったという。
島忠は「Simachu」「HOME’S」のブランドで関東圏を中心に全国55店舗を展開。家具やインテリア雑貨、家庭用品、工具などを扱う。売上高は1594億8000万円(平成24年8月期)。(水谷 周平)