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自検協調査▼平均車齢過去最高に 

2013年11月01日

 自動車検査登録情報協会によると、ことし3月末のトラックの平均車齢は10.74年で、過去最高を更新したことが分かった。長引く景気低迷などの影響を受け、事業者の車両代替えが進んでないことが原因とみられる。
 現在登録されている車両の経過年数を示す平均車齢は、人間の平均年齢に当たるもの。平成5年から20年連続で上昇を続け、これまでの最高齢は昨年記録した10.43年だった。
使用年数も再び上昇へ
 内訳は、普通貨物車が11.52年で前年より0.3年延びた。バンなどの小型車は10.24年で、統計開始から初めて10年の大台を超えた。
 トラックの高齢化が進む背景には、長引く景気の低迷で事業者が車両を代替えする体力が弱まっていることが影響しているようだ。自検協は「近年の車両は性能が良く、事業者もできるだけ長く使う傾向が強い」と分析。経営資源が限られる中、多額のコストが掛かる車両代替えより、多少燃費が悪くても古い車両を使う志向が強いとする。
 また、登録から廃車になるまでの期間を示す平均使用年数は13.24年で、前年から0.43年延びた。自検協は「車両の高齢化は複雑な要因が絡むが、しばらくは伸び続けるのではないか」としている。(輸送経済・小林 孝博)