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押入れ産業▼引越サービスを充実 運送と保管 一元化 

2014年02月18日

輸送経済

 押入れ産業(本社・東京、黒川久社長)は、運送と保管を組み合わせた引っ越しサービスを充実する。3月から東北ブロックで、輸送専用のトランクルームコンテナを利用し、運送と保管を1元化したワンストップサービスを開始。片付けなど顧客には手間が掛かる引っ越しを支援する。
 同社は平成24年、関西ブロックで学生向けなどに引っ越しとトランクルーム保管を組み合わせた商品を展開。以後、取り扱い加盟店が増え、営業エリアを拡大。顧客から好評を得て、実績も伸ばしている。

事前予約制のパック商品に

 3月に投入する新サービスはトランクルームコンテナに直接荷物を積み込み、トラックで輸送。転居先の最寄り加盟店にコンテナを一時保管し、指定日に転居先まで運ぶ。顧客の必要に応じて荷物を出し入れすることもできる。季節物など不急の荷物はそのままコンテナでの保管が可能だ。
 料金を明確にした定額のパック商品。サービス提供に万全な体制を整えるため、事前予約制とする。東北発関東向けなどの長距離引っ越しや、東日本大震災から復興を遂げつつある東北域内の引っ越しニーズにも対応していく。
 輸送中の荷物損壊を防止するため、積み込んだ荷物を固縛できる輸送専用コンテナを使用。コンテナは温度・湿度管理が整った加盟店の倉庫施設で大切に保管する。
 保管した荷物は、顧客が直接出し入れできるほか、電話、ファクス、インターネットでの荷物の選択、配達発注も可能。
 「荷物の出し入れが自由にできれば、顧客は部屋の片付けやレイアウト決めがゆっくりできる。顧客の都合に合わせ、コンテナ保管を有効利用してもらうことで利便性を高めていきたい」(石川達也常務執行役員)。

ネットワークに付加価値を

 新サービスは、グループネットワーク活性化の狙いも。加盟店同士での顧客紹介、車両の有効利用に向けた荷物の手配など情報交換のツールとして活用していく。「加盟店が互いに顧客を紹介しやすい仕組みづくりも進めていきたい。点(加盟店)を線でつなぎ、円を結んでいく付加価値の高いネットワーク形成を目指す」(同)。(水谷 周平)