1都3県総集編▼②圏央道延伸、羽田再拡張を睨み、周辺エリアの動きが活発に 物流不動産市況
1都3県をアクセス面からみると、現在、市況に大きく影響を与えているファクターは2つある。
1つは神奈川県横浜市から千葉県木更津市を結ぶ、圏央道の動き。
今年2期工事を終えた段階だが、7月に開設した八王子周辺では施設需要が急増。そのニーズに見合うだけの施設が確保できないことから、入間市など埼玉県エリアへ流れる動きも活発化している。今後も圏央道の延伸状況に併せ、他地区にも八王子同様の動きはでてくるものとみられている。
もう1つのファクターとしては、2009年に計画される羽田空港再拡張による動きがあげられる。
羽田再拡張により年間50~70万トンの国際貨物が見込めるため、羽田空港エリアでの相場が上昇されると予測されており、すでに羽田空港に近いエリアにテナント移転が起こっており空き倉庫は少ない状況だ。
アクセス面からみた動きでは、つくばエクスプレス開通(2005年8月)もあげられるだろう。開通以降、茨城県でのニーズは増えている。このほか、築地の移転計画、オリンピック招致の展開も注目されるところだ。
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次回は「エリア内における住居系施設の浸透」と「人材獲得」の側面からみた動向について探ってみたい。
(イーソーコ総合研究所・編集部)