【レポート】大阪商工会議所主催シンポジウム『リノベーション・コンバージョンで既存ストックに新しい価値を』 
3月7日、大阪市中央区のシティプラザ大阪において、大阪商工会議所主催の暮らし産業振興事業シンポジウム「リノベーション・コンバージョンで既存ストックに新しい価値を~時代の要請に応えてビジネスチャンスをつかむ~」が開催されました。倉庫オーナーや不動産業者、建築設計・施工業者など約450名が集結しました。
基調講演は世界的にも著名な工業デザイナーの喜多俊之氏(大阪芸術大学教授、大阪商工会議所 暮らし産業振興事業顧問)が登壇。「素敵な暮らしは生活文化と産業経済の土壌」とした演題で欧州での事例を中心に紹介しました。
続いては「オフィスには不向きと言われた“元倉庫”が人気物件になった訳」と題し、イーソーコ(株)会長の大谷巌一が講演。倉庫をオフィスやスタジオ、カフェやショールーム等にリノベーションを施した事例を多数紹介し、リノベーションビジネスが脚光を浴びているなか、一般的ではない倉庫をベースとしたリノベーションは聴講者は大きな関心を示していました。
次に(株)インフィクスの間宮吉彦社長が、住宅やオフィスを中心としたリノベーション事例地元関西の有名な施設の事例も多数紹介しました。
その後、講演者によるパネルディスカッションが行われました。モデレーターの喜多氏は「同じリノベーションを題材にしていても、全く異なる商材を扱っている」と指摘、間宮氏と大谷氏の共通点や特性、比較材料を見出して議論を活発化させていました。
今回のシンポジウムが関西エリアのリノベーションビジネス活性化の一助になったようです。