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大成建設▼虹彩方式生体認証を導入した放射線区域管理システムを開発 

2016年05月19日

大成建設は、除染や中間貯蔵施設に関連する工事において、入退出時に正確な本人確認を行うため、虹彩方式による生体認証システムを導入し作業員の被ばく線量管理と併せた安全管理システムを開発した。

除染や中間貯蔵施設に関連する工事等で放射線の影響を受ける作業では、除染電離則等に基づいた作業員の被ばく線量管理が必要となる。同社は自社開発の「線量管理入退場システム」を運用しており、このシステムでは、顔写真付き「従事者IDカード」のバーコードを読み取ることで認証するが、IDカードが所持している作業員のものであるかは、カードの顔写真との照合が必要であり確認に時間がかかるという課題があった

より正確かつ迅速に本人確認を行うため、虹彩方式(瞳孔の周りの色がついた虹彩を読み取って識別する)を組み込んだ生体認証システムを導入し、併せて線量管理情報と関連付けることで、管理業務の省力化、安全管理の徹底を図ることができるシステムを開発した。現在施工中の除染工事で昨年10月から試験運用を行っており、有効性は確認済み。

今後は、中間貯蔵施設の関連工事に従事する作業員の確実な入退場管理ツールとして提案するとともに、将来的にはトンネル工事などの入退出管理にも適用していく予定だ。