物流不動産ニュース

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倉庫の歴史的価値 − 31 

 法政大学で1月16日、歴史的建造物の有効活用についてセミナーが行われた。神奈川県・鎌倉の洋館や、富山県の木造校舎の再活用といった取り組みが紹介される中で、倉庫の再活用事例もあった。
 「歴史的な建物」と言うと、どうしても法隆寺や、京都などのお寺、江戸時代のお城・御殿などが思い浮かぶ。そういった建物で残っているものは、改修を加えながら保存への取り組みが続けられている。
 しかし、今回再活用事例として紹介された建物は、明治から昭和にかけて作られた建物。まだまだ歴史的には「若造」だが、当時の部材がそのまま活用されていることから、見る人が見れば、後世に残しておかなければならない重要な資料にもなるという。
 しかし、「若造」であるがゆえに、その価値を意識されずに壊されてしまうことも多いとか。資料としての価値を尊重し、かつ、建物の持つ独特の雰囲気を活用する新たな挑戦が始まっている。
 鎌倉の洋館では、パーティーや結婚式、茶会、コンサート、展示会などに利用できる瀟洒(しょうしゃ)なイベント会場に。富山の木造校舎は、アート展示場になっているという。富山の例では、地域の活性化にも繋がった。
 話を聞いていると、「鎌倉の洋館には日帰りでちょっと行ってみたいな」「富山県は、富山湾のおいしい魚を食べに行くついでに寄ってみたいな」と何とかして実物を見てみたいと思わせる内容だった。
 その中で、倉庫の特徴や独特な雰囲気も十分な存在感があり、一般の建物となんら変わりなく、魅力を伝えられた。
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http://www.butsuryu-fudosan.com/2010/01/post_1332.html