JFE物流がBTSでヤマタネに賃貸 − 93 
JFE物流が土地の有効活用のため、BTS型(ビルド・トゥ・スーツ)の物流センターを建設。物流会社のヤマタネが賃借するという。7月31日に発表になり、メルマガのニュースには間に合わなかったのだが、なかなか面白い事例だ。
JFE物流が千葉県市川市に所有している東京物流センターの敷地内に市川第3倉庫を竣工するというもの。ファンドではなく、物流子会社とはいえ、物流会社が物流施設を他社のために建てるという話だ。
今までであれば、物流会社が建てる物流施設は、自社で使用することがほとんどだった。使用している間に、他社に貸すようなこともあっただろが基本は自社利用だった。
最近では、可能な限りの大きさで物流施設を建てて、自社がメインテナントとなり、残りを他社に貸すこともある。そして、100%稼働にしてファンドに売るというものだ。それでも自社利用が基本となっている。
今回の件は、JFE物流がヤマタネの為に物流施設を建てたという意味で面白い。自社では使わない土地でも、他社にとって有効な土地であれば、売却することなく有効活用し、不動産収益につなげることができる。
アセットを持っている企業にとって、物流施設面では、今後、収益としてつなげやすくなっていくのではないだろうか。