ラストワンマイルは変わるのか − 73 
今、絶対なくならないと思っているものでも、時が過ぎればなくなるもの、減少するものがある。
例えば食糧。自分の国で食糧を確保できなければ飢える。それが昔は当たり前だったが、今は、海外からの輸入によって日本の食糧自給率は39%(カロリーベース)となっている。
「物流はなくならない」と言われるが、本当にそうなのだろうか。あまりにも「物を運ぶ」という行為が変わらずに残り続けているため、ある時、突然になくなる、減少するという改革が行われるようなことも考えられる。
そんな思いで現在の物流を見ると、現在の物流のネックになっている「ラストワンマイル」が浮かび上がってくる。
宅配便にとって、ラストワンマイルの手間は相当なものだ。配送先に行っても在宅していなければ、再配達が必要。その中で、時間指定などの配達をこなさなければならない。人件費などのコストもかかるだろう。
そのような中で、近くのコンビニで引き取れるようなサービスが生まれてきているのだろう。
都心部で言えば、デポが、数多く存在する。それを活用する方法もあるのではないか。ひき取りに行くとキャッシュバックがあれば、利用者はあるのではないか。ピザの宅配などでも、店舗に買いに行けば安くなるのと同じ方法だ。
ラストワンマイルにかかるコストを下げるために、利用者が動くようなサービスを提供する。それが、今後の宅配便の姿かもしれない。