物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
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物流子会社の再編すすむ − 85 

 日通がNECロジスティクスとパナソニックロジスティクスの買収を発表した。先日、コニカミノルタ物流もDHLサプライチェーンに譲渡されたばかりだ。
 近年、富士物流が三菱倉庫の傘下になり、三洋電機ロジスティクス(現・三井倉庫ロジスティクス)は三井倉庫に買収された。
 古くは富士通ロジスティクスが2004年に、エクセルロジスティクス(現・DHLサプライチェーン)としてスタートを切った。
 物流子会社の買収は、買収する企業側にとってリスクが小さい。親会社の荷物をそのまま手中にすることができるからだ。
 一方でリスクもある。旧親会社の給与体系の関係もあり、物流企業の中でも給与水準は高い。労組もある。コスト削減、人員配置の変更などを進めていかなければならない。拠点の見直しも行われるだろう。
 物流コストの見える化と外販強化の使命を持って誕生した物流子会社。親会社の天下り先を確保するためと言われることもしばしばあるが。。
 一時期は、親会社の荷物のボリュームメリットを生かし、多くの物流子会社が上場を目指して動いた時期もあった。
 しかし、実際に外販を強化できた企業は少ない。日立物流やセンコー、名糖運輸、ニチレイロジスティクスなどだ。多くの物流子会社が親会社の荷物に頼るだけになっていった。
 物流効率化の波で、物流子会社の存在意義が問われていたが、それが如実に表れた出来事だ。