倉庫だった場所で最高級ピアノとイタリアワインのマリアージュ − 89 
6月12日、芝浦にあるリノベーションした元倉庫で、ピアノとワインがコラボレーションした素敵なイベントが開催される。ピアノは絶妙な音色で一流ピアニストをとりこにしているイタリアのファツィオリ。ワインは厳選されたイタリアワイン。仕掛け人は、ファツィオリの日本総代理店ピアノフォルティ。同社の創立5周年を記念し、ピアノサロンでエレーナ・クシュネローバの演奏会を開き、その後、同じ建物のワイン卸会社・セラードアのワインサロンに移動し、10種類の美味しいイタリアワインのパーティを楽しむという倉庫リノベーションユーザー同士のジョイントイベントだ。
ピアノフォルティのアレック・ワイル社長は、以前のサロンも倉庫をリノベーションした物件という根っからの倉庫フリーク。ニューヨークのSOHO地区をお手本に芝浦を日本のSOHO――オルタナティブな文化の発信地――にしたいという夢も持っている。セラードアの石渡武志社長もワイン庫とオフィス、サロンを同居させる倉庫リノベーションの良さに惚れ込み、現在の場所に移転してきた。形式や格式にとらわれずワインの好きな大人を増やしていくというセラードアの精神にアレック・ワイル社長が共感し、両社のコラボレーションが実現した。
今回のイベントは、いわば倉庫リノベーションが取り持った最高級ピアノの音色とイタリアワインのマリアージュ(結婚)。ピアノ、ワイン、建築といくつもの「最高の味」が楽しめる、倉庫リノベーションサロンでの夢のようなイベントだ。
(イーソーコ総合研究所 鹿野島 智子)